会長の挨拶

コロナ禍の中でこそ、自利利他の実践を!

ケアする人のケアをめざす!

会長あいさつ   日本スピリチュアルケアワーカー協会会長 山添 正

今年は、私たちの協会が神戸での「第15回日本スピリチュアルケア学会」を主催いたしました。第8回の高野山での主催に続いての、2回目の主催です。初日は会長である私の「ケアする人のケア」という基調講演に続き、大下大園先生企画のシンポジウムが開催されました。「実質的なスピリチュアルケアの議論がなされた」等の高い評価を得ることができました。また、開催を裏で支えていただいたのが会員のボランティアとしての活躍です。学会事務局から、彼らの活躍に大変高い評価いただきました。「学会に参加してよかった」という評価をもらっています。私たちの協会は「自利利他」「共利群生」という理念をもって、いろいろなところでスピリチュアルケアを実践できる人材を養成しています。今回は学会でもその成果を発揮できたのではないかと思っています。ところで、養成講習での実習は、今年は本来の施設での実習ができることを願っていますが、今年はコロナ禍の中で模擬実習としてこなすことが出来ました。

最後に、なんとか、次年度の準備にまでこぎつけたのは、講師の先生はじめ、受講生の皆さんのご協力の賜物です。ネット授業は、マイナス面として参加者の横のつながりができにくい、講師との関係が深まらない等々の問題はありますが、プラスの副産物として、ともかく遠くに住んでいても、安全に授業が受講できると言う意味では便利な手段だと思いました。Zoomの欠陥を克服するために、今年の秋より、メタバースを使ったカウンセリング教育を開始します。メタバースという、没入感の強い、VR空間を使い、学習への集中力を高め、アバター同士でのコミュニケションにより、Zoomによる授業では困難であった、受講生仲間に対する心理的な抵抗がとれるため、リアルで対面したときに違和感が少ないため、こちらのほうが仲間つくりがスムースに行くといわれています。1月現在、第8波では感染が以前よりまして増えています。安全に授業を進めるためにも、Zoomの弊害を少しでも克服できたらと思います。

ここで、昨年講師を務めていただいた先生方、そして事務方の協力いただいた会員の方々、そして慣れないIT機器を何とか使いこなして、授業に参加いただいた受講生の皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございました。この困難な時代を共に過ごした仲間として、今後の人生も共に歩ませていただきたいと思います。ここに、2023年度のシラバスを作成しましたので、ご覧いただき私たちの講座にぜひご参加いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。みなさまのお申し込みをお待ちしております。

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