非営利活動法人(NPO)日本スピリチュアルケアワーカー協会の設立理念は、一人ひとりが自らのいのちの尊さや深さに目覚め、その気づきを土台として、人と人とが支え合い、響き合いながら生きる調和ある社会を築いていくことにあります。

 

 その根底には、仏教の「即身成仏」や「仏国土・密厳国土」の願いがあり、さらに「自利利他」「共利群生」という、自らがよりよく生きることと他者の幸せとが切り離せないという思想が流れています。

 

 それは特定の宗教に限られるものではなく、人が人として生きる中で自然に感じ取ることのできる、いのちの不思議さや尊さへのまなざしでもあります。

協会は、そうした精神を、仏教福祉・社会福祉の実践、すなわちスピリチュアルケアワーカーの活動を通して、現代社会の中で具体的にかたちにしていくことを目指しています。

 

 その歩みの背景には、阪神・淡路大震災以前から続く「密教福祉研究会」と「高野山心の相談員養成講習」から連なる学びと実践の積み重ねがあります。人の苦しみに寄り添い、ともに生きる道を探ってきたその実践が、今へと受け継がれています。